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アスリートライフスタイル

スペシャルインタビュー▼ 動画の内容をインタビュー記事でさらに詳しく!

バドミントン 奥原希望選手インタビュー

大切なのは自分と客観的に向き合い、強みを知ること。教科書通りの正解を追うだけではなくて答えは自分自身で見つけ出していこう。
奥原希望

バドミントン選手として、オリンピックや世界選手権など数々の大会で輝かしい成績を残してきた奥原希望選手。2019年秋には世界ランキング1位に輝き、その冬の全日本総合選手権では頂点に立ちました。練習はもちろん、日々の生活からストイックに自分自身と向き合っている奥原選手の、目標を達成するためのアスリートライフスタイルに迫ります。

自分自身について、様々な方向から客観的に見て自己分析することが得意。

―目標を達成していくために大切にしていることや、実際に取り組んだことはありますか?

奥原私は自分の立ち位置や自分というものを、自分だから主観的な意見はもちろん、色々な方向から客観的に見て自己分析することがすごく得意です。高校3年生の最後の保健の授業で、人生の目標を考える時間がありました。スポーツの目標、人生の目標を、1週間後、1ヶ月後、半年後、1年後、2年後、3年後と。その目標を立てた時にすごく楽しくて。最終的に夢のような目標というのが一番上にあって、それを達成するために、この時にはこうなっていなくてはいけないという逆算をすることが私は元々得意だったので、「確かにこの時はこうなっていなくてはいけないな」、「この時はこうなっていなくてはいけないな」というのがポンポンと浮かんできたんです。いざ今、その表を振り返ると、何年後というのは少し前後するのですが、でも本当にそれ通りに全ての目標を通過してきています。

人生は判断の積み重ね。甘えた道を選んだ後の人生と、やるべきことをやった後の人生は小さなことでも大きな違い。

―バドミントンと学校生活を両立させるため、子どもの頃に大切にしていたことはありますか?

奥原父の方針で身長をできるだけ伸ばすために、結果伸びなかったのですが(笑)、成長ホルモンの関係などで、夜10時に就寝するのは絶対でした。夜9時くらいまでは練習をしていて、帰ってきてご飯を食べてお風呂に入って、バタバタしていて宿題をする時間は一切なかったので、「宿題をやるのは朝しかない」と思って、朝起きてやっていました。宿題はやらなければならないことなので妥協はなかったですし、親からもすごく文武両道、「バドミントンをやることはすごく大事だけど、でも学生としてやるべきことは勉強だから、勉強がおろそかになったらバドミントンは絶対に上手くいかない」ということも言われていました。自分の中でも、「それはそうだな」と思っていましたし、「バドミントンだけできればいいや」という考えはありませんでした。

―苦しいことや、妥協しそうになったときは、どうやって乗り越えてきたのですか?

奥原毎回、人生は判断の積み重ねだと思っているので、そこで何を判断するのかということがすごく大事かなと思っています。妥協点は絶対に出てくると思うのですが、でもそこで妥協したら後々後悔するなというのは自分の経験でありますし、父の教えでもあったのですが、「苦しい道を選ぶこと。その先に絶対いいことがある」と。その時その時に“何がしたい”ということと“何をしなければいけない”ということが一緒だったらいいのですが、別のことが多いと思うんです。そういった時にも、実際にそっちに流れてしまった後の人生と、今やるべきことをやった後の人生って、小さなことかもしれませんが、大きな違いだと思うので、甘えた道を選んだ先の自分を想像すると、「そういうふうにはなりたくないな」と思う自分がいたので、自然とやるべきことを積み重ねてきました。

教科書通りの正解を追うのではなく、自分なりのやり方、自分なりの正解を見つけてほしい。

―自分自身の強みは、どこにあると思いますか?

奥原私の良さって、ひたすら頑張ることです。逆にそれしかないのですが、でもそれは誰にも負けません。コートの中に立った時も、「自分が一番練習してきた」と思ってコートに立つことができていて、それくらい自分はやってきているつもりですし、やっていると思っています。

―性格を自己分析すると?

奥原ストイックですね。完璧主義者というか、それが良い時もあれば裏目に出る時もあるので難しいですね。でも、教科書通りの正解を追っているだけじゃダメだなと思うので、だからこそ自分なりのやり方、自分なりの正解をみなさんには見つけてほしいなと思います。

奥原希望

奥原 希望 選手

1995年3月13日生まれ。長野県大町市出身。太陽ホールディングス所属。
父親と兄弟の影響を受け、小学1年の頃からバドミントンを始める。小学6年時にはアジアユースジャパンで優勝。高校は埼玉県立大宮東高校に進学し、全日本ジュニア選手権大会やインターハイを制覇。高校2年時には史上最年少で全日本総合選手権大会を制した。さらに、高校3年の時には世界ジュニア選手権大会で優勝。日本人初の快挙を成し遂げた。また、2016年のリオデジャネイロオリンピックでは、女子シングルスで日本勢初の銅メダルを獲得。翌年の世界選手権では女子シングルスの頂点に立った。プロに転向した2019年は、自身初の世界ランキング1位に輝くなど充実したシーズンを過ごし、12月の全日本総合選手権では4年ぶりの優勝を飾った。利き腕は右。趣味は食べ歩き。

始めよう!アスリートライフスタイル!

自身のことを“ストイック”で“完璧主義者”と表現する奥原選手。それは、奥原選手の強みであり、なりたい自分になるために必要なことでした。
一人ひとり性格が異なるように、パフォーマンスを向上させるための生き方も異なります。
奥原選手は自分の強みは何かを見つめなおし、自分にとってのベストを発揮できる生活様式を考えてきました。徹底的に自己分析をし、中・長期的な目標を立て、その目標に向けて、日々やらねばならないことを判断し積み重ねていくことが重要なのです。
あなたの強みは何ですか?あなたはどのような選手になりたいですか?そのために必要だと思うことに優先順位をつけ、できることから実践に移してみましょう。

check 今回のインタビューで話していたのはこの部分!

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