
JSCハイパフォーマンススポーツセンターでは、2019年より「日本版FTEM」を活用して、オリンピック競技及びパラリンピック競技の中央競技団体と連携・協働した競技別パスウェイモデルの構築支援に取組んでいます。この支援活動を通して、各競技のアスリートや地域指導者などとの生の声を集めてきました。これらからスポーツに関わる関係者全員が勝ち続ける仕組みとは何かを考え、各競技の根拠情報に基づいたアスリート育成パスウェイの見える化や多様で豊かなスポーツの魅力を伝えるきっかけになれば幸いです。
日本自転車競技連盟と協働で、BMX(バイシクル・モトクロス)レーシングに特化した競技別パスウェイモデル構築に取組みました。
BMXレーシングは、北京2008オリンピック競技大会にて採用された種目であり、大小様々な起伏のある400m程のコースで着順を争う種目です。
年齢・能力別に細かくクラス分けされており、5歳から本格的なレースが実施されています。
今回は、増田優一選手(2019年全日本選手権ジュニア優勝)と籔田寿衣選手(2012/2014/2015年 年齢別世界選手権2位)を中心に、スポーツに触れてからBMXレーシングのトップアスリートに至るまでの過程をご紹介します。
日本パラ水泳連盟と協働で、パラ水泳(肢体不自由/視覚障がい)における競技別パスウェイモデル構築に取組みました。
パラ水泳は、ローマ1960パラリンピック競技大会(第1回)より実施され、障がい(肢体不自由/視覚障がい/知的障がい)の程度に応じたクラス分けに基づき競技が行われる種目です。五輪の規則を基に、水中からのスタートが可能だったり、視覚障がいではターンやゴールをタッピング棒等で知らせることが認められるなど障がいにあった例外規則が定められています。
今回は、木村敬一選手(ロンドン2012/リオ2016パラリンピック競技大会 銀メダル獲得)と山田拓朗選手(リオ2016パラリンピック競技大会 銅メダル獲得)を中心に、育成指定選手を交えながら、スポーツに触れてからパラ水泳のトップアスリートに至るまでの過程をご紹介します。
日本トライアスロン連合と協働で、トライアスロンにおけるパスウェイモデル構築に取組みました。
トライアスロンは、シドニー2000オリンピック競技大会にて採用された種目であり、スイム1.5km、バイク40km、ラン10㎞で3種目の合計タイムで着順を争う競技です。
このパスウェイモデルが、多くの人にトライアスロンの魅力を伝えるとともに、トップを目指すトライアスロン選手の参考になれば幸いです。
全日本スキー連盟と協働で、エアリアル種目におけるパスウェイモデル構築に取組みました。
エアリアル専用のジャンプ台から飛び出し、空中での演技を競う種目。ジャンプの高さ、技の難易度や完成度、着地の精度などが勝負を分けます。シンプルな競技性だけに、細部まで磨き込まれたひとつひとつの技に注目してもらいたい種目です。
このパスウェイモデルが、多くの人にエアリアル種目の魅力を伝えるとともに、トップを目指すエアリアル選手の参考になれば幸いです。
日本ブラインドサッカー協会と協働で、ブラインドサッカー競技におけるパスウェイモデル構築に取組みました。
視覚に障がいのあるフィールドプレーヤー4名と晴眼もしくは弱視のゴールキーパー1名の合計5名で構成される。キーパー以外は公平な条件でプレーできるよう、アイマスクの装着が義務づけられています。ボールが転がると音が出る仕組みになっていて、選手はそのボールの音や、ゴールキーパー、監督、ゴール裏から声を出すガイドの声などから情報を得てプレーをします。
このパスウェイモデルが、多くの人にブラインドサッカーの魅力を伝えるとともに、トップを目指すブラインドサッカー選手の参考になれば幸いです。